『Valon』vol.1にZINE紹介記事を書きました
2009.12.03 Thursday | category:[ZINE] 参考文献
『森ガールvalon』vol.1(辰巳出版)新創刊の女性誌『Valon』で、おすすめのジンを5冊紹介しています。森ガール雑誌ということですが、書店でぱらっと見た感じ(まだ手元に届いてない)、ガールというかむしろ「森姉さん」な感じ? カバーガールは小西真奈美です。「valon」はフィンランド語で「光」という意味だそう。
ジン紹介にカラーで1頁割いてるという時点で、単なる「いくつかの特定のブランドの商品カタログ」には終わらせない、という編集さんの気概が感じ取れるというものではないでしょうか……。
2009年秋現在、にわかにメディアの注目を集めている「森ガール」というコンセプト。「森にいそうな女の子」を指すそうです。実際に森でサバイバルでなくて、「いそう」。森の妖精さんイメージ。
わかりやすく男ウケはしないだろうし、オールドファッションな社会の歯車としてバリバリ利益をあげて消費していくには適さないスタイルなので(でも重ね着で暖かいし、ぺたんこ靴で楽だから、「着る人自身にとっての快適さ」レベルは高いのだと思う)、意地悪な視線を向けられてしまうこともあるかと思いますけど、いま仮に森ガールと呼ばれているような女の子たちがそれぞれに新しいかわいさ美しさを開拓していってくれたらいいなあ、とLilmagは期待しております。
ちなみに私が個人的に知っている森っぽいお姉さんたちは、ハードコアにオタクで諸芸術に造詣が深くていろいろ作れちゃう面白人物ばかりですよ。minaがお似合いの人も、ボロい服しか着てないのに誰よりもお洒落な人も。すでに森の魔女の域!?
森Gに関してはこのへん参照。
□あなたの会社にもいる?新感覚女子「森ガール」が増殖中 [ダイヤモンド・オンライン]
□蒼井優、宮崎あおいが代表!? あなたは「森ガール」がお好き? [DIME]
『彷書月刊』2009年12月号 特集:ミニコミの設計図
2009.11.30 Monday | category:[ZINE] 参考文献
『彷書月刊』2009年12月号 特集:ミニコミの設計図に寄稿しました。南陀楼綾繁さんの連載「ぼくの書サイ徘徊録」100回を記念して、ミニコミのこれまでと未来の展望を考える特集だそうです。
明治〜昭和初期の小出版を掘り起こす調査報告から、ちょっと昔の思い出話にいま現在活動中のミニコミ主宰者エッセイまで、「未来の展望を考える」というよりみんな当事者として個人的な体験の話しかしていないところがいいなあと思いました。ぱらぱら読んだ印象。
『彷書月刊』は2010年10月号(300号)をもって休刊することが決まっているそうです。
□『彷書月刊』2009年12月号 特集:ミニコミの設計図 [Lilmag store]
明治〜昭和初期の小出版を掘り起こす調査報告から、ちょっと昔の思い出話にいま現在活動中のミニコミ主宰者エッセイまで、「未来の展望を考える」というよりみんな当事者として個人的な体験の話しかしていないところがいいなあと思いました。ぱらぱら読んだ印象。
『彷書月刊』は2010年10月号(300号)をもって休刊することが決まっているそうです。
追記:当店でもお買い上げいただけます。『彷書月刊』2009年12月号
特集:ミニコミの設計図
■特集■
ミニコミの設計図
[対談]自分出版という選択 竹熊健太郎さん×南陀楼綾繁さん
小沢信男さん 壺中天――名古屋豆本と亀山巌
佐藤健二さん 喜多川周之さんに聞いたこと
串間 努さん 趣味誌という運動
遠藤 諭さん 『東京おとなクラブ』と二つの事件
[対談]コピー魂 堀内 恭さん×南陀楼綾繁さん
野中モモさん ZINEと呼べば良かったのだ
南陀楼綾繁さん ぼくの書サイ徘徊録(100・連載100回記念版)
枝川公一さん メディアを愛せるか
橋爪節也さん 本の都であった心斎橋を検証する――『新菜箸本撰』
岡町高弥さん MONTHLY TAKAMITSU マンスリータカミツ二十年史
生野朋子さん・酒井理恵子さん 手折りの妙。栞つきフリペ。
扉野良人さん モダニズムの夜明けに
本多博行さん 「十号雑誌」をめざす
橋本倫史さん 僕たちの生活様式の記録
林 舞さん ぱんと私
■彷書月刊
□『彷書月刊』2009年12月号 特集:ミニコミの設計図 [Lilmag store]
東京マスメディア会議4
2009.04.02 Thursday | category:[ZINE] 参考文献
東京マスメディア会議4マイナー/マニアックな雑誌(ミニコミ含む)を紹介する「東京マスメディア会議」、今日の深夜です。半年に一度、改変期の深夜に単発で放送されて今回で第4回。いつも放映後に気がついて「そんなの見たいに決まってる!」と悔しい思いをしていたのですが、今回はじめて放映前にキャッチできたのでここにも書いておきます。
現在日本には約3000誌以上もの雑誌があると言われていますが、その中でも、創刊以来全くブレることなく我が道を貫いてきた専門誌の記者のみなさんがスタジオに集結!“我が雑誌"の素晴らしさについてディープに語り合います。
第4回を迎える「東京マスメディア会議」。今回も語りだしたら止まらない常連組に加え、ブレてない新たな雑誌も多数登場! 刑務所の中の食事専門誌「ムショメシ」を始め、マニアックな雑誌が勢ぞろい! 今田・ケンコバ大興奮!
2009/04/02 24:35〜25:35 フジテレビ
●フジテレビ
●東京マスメディア会議 - Wikipedia
前回放映時は模索舎さんにブスミニコミ『バハマ』への問い合わせが殺到したとか……。
ちなみにこれまでLilmag取扱商品が取り上げられたことは一度もありません。冒頭にマイナー/マニアックな雑誌と書きましたが、みんな当店の基準ではメジャー誌です。まあテレビですからね。
『GIRLS LIKE US』編集長インタビュー@『VICE』
2008.07.02 Wednesday | category:[ZINE] 参考文献
『GIRLS LIKE US』(当店にて取扱中)の編集長、ジェシカ・ジゼルのインタビューが『Vice Magazine』ウェブ版にあがってたのでご紹介。
●CRAZY GLU ジェシカ・ジゼルはキミがホントはゲイなのを知っている [Vice Magazine Japan]
同じ号にはNYの『Wooooo』ってアート・マガジンの人のインタビューも。
『Vice』は基本オトコノコ文化だわーきっついわーって印象だけど、たまに興味深い記事が載ってますわよね。体力あるなあって感心する。
いま雑誌の未来がどうの言うとしたら、こういうフリーマガジン/フリーペーパーの検証を避けては通れないと思います。企業・非営利団体・地方自治体その他の広報誌の世界。
いま東京の交通機関で配ってるあれやそれ、最終的に「もっと金をつかえー」というメッセージしか読み取れないやつばっかりな気がするけれど、もっと何とかならないのか。とか。
●CRAZY GLU ジェシカ・ジゼルはキミがホントはゲイなのを知っている [Vice Magazine Japan]
同じ号にはNYの『Wooooo』ってアート・マガジンの人のインタビューも。
『Vice』は基本オトコノコ文化だわーきっついわーって印象だけど、たまに興味深い記事が載ってますわよね。体力あるなあって感心する。
いま雑誌の未来がどうの言うとしたら、こういうフリーマガジン/フリーペーパーの検証を避けては通れないと思います。企業・非営利団体・地方自治体その他の広報誌の世界。
いま東京の交通機関で配ってるあれやそれ、最終的に「もっと金をつかえー」というメッセージしか読み取れないやつばっかりな気がするけれど、もっと何とかならないのか。とか。
CINRA MAGAZINE vol.17
2008.04.28 Monday | category:[ZINE] 参考文献
都内を中心に無料配布されているフリーCDマガジン(発行部数1万部ですって。すごいわねー)『CINRA』最新号に、「インディペンデントマガジンの逆襲」という記事が掲載されています。上記リンク先のウェブサイトでも読めるようになっています。CINRA MAGAZINE vol.17
特集:たのしい批評
●CINRA MAGAZINE
印刷所に出しておそらく1000部ぐらいは刷る規模のインディペンデント・マガジン8誌が紹介されています。『Review House』(リンク先は編集長のブログ)、『MAG FOR EARS』、『nu』、『PLANETS』、『AFTER HOURS』、『HB』、『MASSAGE』、『Sweet Dreams』。編集長インタビューに加えて、判型・ページ数・価格・刊行ペースなどの基本データがちゃんと揃っているのがいいですね。これからやろうって人の参考になるから。
当店で取扱いがあるのは『nu』(品切)と『Sweet Dreams』。
□『Sweet Dreams』@Lilmag
IDEA NO. 328 : デザインの草の根
2008.04.11 Friday | category:[ZINE] 参考文献
日本を代表するハイクオリティなグラフィック・デザイン誌『アイデア』で「草の根」特集。クライアントからの注文を受けるだけでなく自分から発信する活動を積極的に行っているデザイナー(/編集者)のかたがたが紹介されています。やはりデザイン誌ですから、草の根といっても草の根らしい草の根で泥臭いやつ(いわゆる市民運動に重なるような)まではフォローされていません。実はわりと大御所が多いですし。アイデア IDEA NO. 328
(誠文堂新光社)
特集:デザインの草の根
小さなメディアをつくる様々な現場へ、デザインという手段を活かして主体的に関与してきたデザイナーたちが多数参加。24組のデザイナー、作家たちが自ら制作したA4サイズ4ページの冊子24冊を、全ページ片観音折りで誌面に綴じ込んだ「雑誌内冊子」の集合体!
有山達也、秋山伸、針谷建二郎(ANSWR/ADAPTER)、宇川直宏、江森丈晃(tone twilight) 、エンライトメント、奥定泰之、華雪、カレラ、ブルーマーク、佐々木暁、佐藤直樹(ASYL)、庄野祐輔、SKKY、セキユリヲ、田中勲、東京ピストル、戸塚泰雄、服部一成、羽良多平吉、Bit Rabbit (Tattaka+泉沢儒花)、平野甲賀、府川充男、町口覚/「デザインとエディターシップ」文・編:臼田捷治/「デザインと出版のビオトープ」文・編:ばるぼら+アイデア/「グラフィックにみる日本の音楽ファンジンのひとつの流れ」文・編:ばるぼら/表紙アートワーク:立花文穂
●内容紹介@idea-mag.com
とはいえそれでも、ばるぼらさんを筆頭に当店が直接的に間接的にお世話になっているかたがたがいろいろな形で登場しています。
巻末の、日本のファンジン・グラフィック史(手書きから写植→ワープロ→DTPへの流れとかね)を追った頁には、Lilmag店主が昔つくっていた『bewitched!』の書影も載ってたりして。昔、ミニコミ/ファンジンをやっていたかたはチェックしてみてください。あなたの作品が掲載されているかもしれません。
そして、これを見てまだまだ薄いなあとか、局部的だなあとか感じてしまったあなたには、ぜひその知識と感覚を何らかの形で表に出して後世に伝えていただけると、私やばるぼらさんのような人が喜びます。
自分も何か作ってみようかなー、なんて創作意欲を刺激されちゃったら、さらに美しいですね。
世界のサブカルチャー
2008.02.01 Friday | category:[ZINE] 参考文献
『世界のサブカルチャー』(翔泳社)予約受付開始しました。Lilmag店主が「世界のZINEとDIYカルチャーの伝統」と題したコラムを寄稿しています。表紙に名前が出てるけど、336頁のうちの2頁だから全体の168分の1だけです。
でも、特殊書店の先輩として尊敬してるどどいつ文庫 伊藤さんとタコシェさんが、ストレンジなアーティストや作品(ミニコミ)をたくさん紹介しているので、Lilmagのお客様に面白がっていただける本だと思います。ばるぼら君の独自の線引きもあいかわらずユニーク。これが全頁カラーというのもすごい話。翔泳社・モーリさんの特殊ワークにまた新たな一冊が加わりました。IT出版社なのに……。
どうせ買うならamazonとかじゃなくてぜひ当店で。
監修役をつとめた屋根裏さんの物の見方はとても独特で、いわゆるアングラが大好きなのだけれど、それで「反権威」にはいかない。ハイアートの人による権威づけをわりと素直に喜ぶ。彼が好きなのは、反ポピュリズム・反最大公約数・反経済的効率というところで、狂ったお金持ちの道楽とネットで支持を集めるアーティストが手を結ぶライン。本流と傍流、中心と周縁が相互に刺激を与え混じり合って価値体系が編まれていく歴史的弁証法、とかにはあんまり興味がないっぽい。
アクティヴィズムで大騒ぎ、より内に内に潜っていくほうが好みだから、中央線大好きでもIRAや素人の乱には絡んでいかない。もっとダークでレトロで昭和乙女な路線。でも、あんまり取材を受けない円盤・田口さんのお話が載っているのは貴重ですね!
というか、インターネッツのひと(インドア派)が少しずつ外へ出て行くドキュメントのようにも読める。
そんな感じで、Lilmagとは趣味も考え方もそんなに重ならないのだけれど、せっかく「ZINEについて書いてください」と声をかけていただいたので、できる限りのことはしたつもりです。ここから新たな出会いが生まれることを願って……!
屋根裏さんが次に何をするのかも楽しみです。個人的には、このまま逆方向に振り切れて超アウトドア派になっちゃったら面白いのに、と思う。レイヴとか野宿とかデモとかガンガン行く人になっちゃうの。
『世界のサブカルチャー』@Lilmag
●屋根裏
●jarchive.org(ばるぼら)
●どどいつ文庫
●タコシェ
●翔泳社のモーリ編集
『群像』2008年2月号「座談会 いまなぜ同人誌なのか」
2008.01.11 Friday | category:[ZINE] 参考文献
●『群像』2008年2月号「座談会 いまなぜ同人誌なのか『イルクーツク2』×『エクス・ポ』」と題した記事が掲載されています。
目次によれば「プロによる二つの同人誌。既存の雑誌の常識を覆す、その新しい試みとは」。というわけで『イルクーツク2』(1は『メルボルン』でした)から長嶋有、柴崎友香、福永信、名久井直子、『エクス・ポ』から佐々木敦、戸塚泰雄(デザイン担当。当店としては『エクス・ポ』の、というより『nu』の、と言いたい)が参加。文学フリマ参加、一日書店イベントなど、実際にやってみたことの手応えがかなりの分量で語られていて興味深い内容でした。
佐々木さん「『エクス・ポ』は商業誌」って言ってなかったっけ? というある映画作家のツッコミに、はやくも新開設のブログ「エクス・ポ日記」で返答が。同人誌とは何か。
『エクス・ポ』の場合、佐々木さんは「商業出版」と考えて作っているけれど、「ISBNを取ってない、大手取次を通してない、イレギュラーなフォーマットの本」だから、大出版社の文芸誌からしたら「同人誌」になる。でもLilmagに並んでいると商業誌寄り。
『イルクーツク2』のほうは、参加者間で何か志のようなものが共有されている古き良き「同人」という感じですね。書き手としてはプロだけれど、本の形にして流通させるまでの作業に自分たちが直接関わるから同人誌。でも、商業出版の世界で積み重ねられた実績によって優遇されている。
「そんなのは同人誌とは言わない! 俺が本当の文芸同人誌を見せてやる!」って、無名で血気盛んで作品もクオリティ高い若者が出てきてたら美しいですね。
新宿のルミネの上のブックファーストでは、『イルクーツク2』、『スポンジスター』、『エクス・ポ』がいっしょに文芸書新刊台のグッドポジションに積まれてました。ちなみに『黄色い象』(地方小扱い)もECD『いるべき場所』(編集は『P.R.O.M.mag』のjunneさん、装丁は戸塚さん)の隣、音楽書コーナーにあった。
渋谷のパルコブックセンターでも『エクス・ポ』は良い扱いで(さすがHEADZのご近所なだけある)、そういうやる気のある書店の棚を日常的に見ていると、わざわざLilmagに置く必要ないかもなー、という気分になりますが、新宿区・渋谷区・中野区を基準にものを考えるのは大間違いですよね。というわけで、書店の店頭で買えないかたはどうぞよろしくお願いいたします。何度も言いますが、『エクス・ポ』と『$HYPER』が同時に買えるのはLilmagだけ!
→『エクス・ポ』第1号@Lilmag
→『$HYPER』@Lilmag
長嶋有/ブルボン小林さんの『イルクーツク2』、『スポンジスター』は基本的にネットで直販はしない方針みたい。でも前者は恵文社とかタコシェとかのサイトで買えます。あれは新刊書店の本のなかにあって、凝りまくった装丁がひときわ光ってました。最近出た『BRUTUS TRIP』と同じく、背をつけないで折りごとに違う色の本文紙をみせてるの。所有欲を刺激します。
●goningumi.com(イルクーツク2)
●スポンジスター
●エクス・ポ
●エクス・ポ日記
『Beth』vol.8(最終号)発売中
2008.01.09 Wednesday | category:[ZINE] 参考文献
『Beth』vol.8(講談社)発売されました。これが最終号です。特集は「マイフェイバリット・少女漫画」。料理研究家の福田里香さんと漫画家の久世番子さんと私、野中モモの鼎談が掲載されております。
私なんて漫画家先生でもないし単著もないし、特集がそんなことでいいのでしょうか……、と心配になりますが、まあ年齢が福田さんと久世さんの間だったということで許されたい。
福田さんは名著『まんがキッチン』や『よしながふみ対談集 あのひととここだけのおしゃべり』をご覧になったかたならご存じのことと思いますが、生き証人なのに現役感バリバリの漫画愛の人。
番子さんはまさに "リアル暴本(暴れん坊本屋さん)" な見事なボケが炸裂、控えめなのにサービス精神あふれる希有な才能。女子文化が気になるかたはぜひご一読を。
●Yen Inc.(福田里香)
●大西電電(久世番子)
●『Beth』
連載「ZINE研究所」も最終回。
最後だから「はかなきものの継承」を意識をして、自主制作本図書館=ジン・ライブラリーのお話にしました。今回は調べていて、前回の即売会の話題以上に「アメリカすごいなー」と思わされた!
毎号、囲い記事でZINEおよび参考文献を1冊紹介していて、これまでは基本的に海外のものを選んできたけれど、最後は日本から『Girls Comic At Our Best!』に。少女漫画特集だし、きれいにまとまったと思います。
『Girls Comic At Our Best!』主宰のsayukさんのサイトはこちら;
●close/cross; confusion is sex
創刊から一年半弱、本当に貴重な経験をさせていただきました。ああ、読者の作ったZINEが全国からどんどん送られてくるぐらいになりたかったなー。まあ、10年後に伝説になるなぞの連載だったと信じたいです。
以下、ZINE研究所これまでのまとめになりますので、「うちで続きやってもいいよ」というチャレンジャーな編集者のかた連絡お待ちしております。ちなみに単行本化の話も全然来てません!
ZINE研究所@『Beth』まとめ:
■第1回:私設研究所、創立のごあいさつ
"同人誌" といえばマンガ、なご時世だけど、自主制作本の世界はもっと広くて深いんじゃ! と、マニフェスト的にごあいさつ。
■第2回:憧れガールズ・ジン『venus』の12年
"大学寮の一室で作るコピー誌" から部数2万5千越えに成長したgrrrl zine『venus』(現『venuszine』)を紹介。
■第3回:ジンとブログとマガジンと
西海岸サイバーパンクZINE『bOING bOING』が人気ブログBoing Boingになって、さらにそこから『Make:』、『Craft:』が出てきたよ! という話。
■第4回:和製英語「ミニコミ」を考える
最近リトルプレスとか言うよね、というわけで自主制作本名称問題を見直し。
■第5回;韓国ZINEの夜明け!? 『the manual』
韓国・ソウルの音楽/自主出版シーンのキーパーソン、リュウ・ハンキル君と彼のレーベルthe manualの活動。
■第6回:NY発「自称アーティスト」の知恵に学べ!
サマー・ピエールさんのZINE『The Artist in the Office』にみる兼業アーティストの生活と矜恃。
■第7回:マンガだけじゃない! 同人誌即売会
最近、ジン・シンポジウムとかジン・フェアとか、同人誌即売会的なイベントが世界各地で行われているようだけど……?(例:ポートランド・ジン・シンポジウム)
■第8回:同人誌が図書館で読める!? ジン・ライブラリー
書店にも図書館にもない本の収集・保存・公開って……? ジン・ライブラリーのお話(私立も公立も)。
新刊書店に並ぶ本から
2008.01.05 Saturday | category:[ZINE] 参考文献
●『BRUTUS』 No. 631 特集:読書計画2008(マガジンハウス)片寄明人さんがなかなか目にする機会のない古い音楽関係の自費出版物を紹介しています。洋物も、和物も。本気マニアの恐ろしさが感じられて良かった。
●『TITLE』2008年2月号 特集:「雑誌」は挑発する!(文藝春秋)多川精一氏の『FRONT』制作にまつわる談話と古いアメリカ文芸誌のカラー図版が嬉しい。藤本やすし氏(CAP)が、紙媒体の特長として「ハンドメイド的要素」の重要性を指摘し、「同人誌、インディーズ誌なんて呼ばれていたものが、これからもっと増えていくかもしれない」と発言しています。そのわりに気になる雑誌として挙げているのは「うちの基準じゃそれハンドメイドって言わない!」という感じだったけど……そりゃそうか。
●『from Magazines 世界のデザイン・ファッション・カルチャー雑誌コレクション』蜂賀亨(BNN)「本書は、世界中からデザインワークが優れた雑誌を集めたコレクションブックです。」(BNNサイトより)
『ラスト・マガジン―世界の最先端マガジン・アンソロジー』の買いやすい版といいますか、近ごろ洋書屋で見かけるお洒落雑誌を130誌以上紹介。
Lilmag取扱い商品と被るのはたぶん『NUDE』だけ。正直なところ、デザインワーク的にはあの本に掲載されているなかでいちばん洗練されていない部類に入ると思うのです。そこで「ここで扱われているのは、自分たちにとって嘘のないカルチャー」という蜂賀亨さんの紹介文、的確だし誠実だと思えました。『NUDE』の人たちも喜んでいましたよ。
紹介記事:
from Magazines:今、海外雑誌が面白い!@PingMag
『NUDE』@Lilmag最新号の12号のほか、7, 9, 10, 11号の在庫あり。その他は品切。
ミニコミとデザイン
2007.12.28 Friday | category:[ZINE] 参考文献
ばるぼらさんがまたもやアツい文書を公開。誰にも頼まれてないのに……。みなさんこれを読んで素敵な作品を作ってください!●ミニコミとデザイン
ミニコミの作り方解説ではありません。ミニコミを手に取るたび「ミニコミっぽいデザインだなあ」と思うことがあり、それはどのような理由によってかを考えているうちにこんな文章が出来たとさ。ワタシはミニコミっぽいデザインは好きなので、別にこれによって世間様に改善を促したいなんて微塵も思ってないから誤解しないで下さいね。とのこと。
おとぎばなし: 2007年12月27日
素人の作る本は、言いたいことがたくさんあっていいことを言っているのにデザイン面に無頓着でもったいない本か、基本的にガワにしか興味がなくてオシャレな雰囲気だけど物足りない本かどちらかになってしまう傾向があります(そうでなかったらプロがプロである意味がない、ともいえる)。両者をマッチングできたらいいですよね。
ZINE研究所@『beth』第7回
2007.11.09 Friday | category:[ZINE] 参考文献
『beth』7号(講談社)、発売中です。Lilmag店主の連載、「ZINE研究所 ーインターナショナル同人誌ファイル」の今回のお題は「マンガだけじゃない! 同人誌即売会」。
最近、マンガに限らない同人誌の即売会はやってるよね(世界のいろんなとこで)。というお話。取り上げたのは主にアメリカのジン・イベントですが、発売が文学フリマ直前でタイムリーかなあと思って(ちなみに『beth』には、文フリに参加するらしいブルボン小林さんの連載あり。挿絵・林雄司さん)。
それとやはり、記事で詳しくは書かなかったけど、LONDON ZINE SYMPOSIUMが2005年にひっそりはじまって、今年はHOSE HOSPITAL(ロンドンに住んでいた頃、おおいに刺激を受けた「暗闇のICA」)で開催されていた(レポートここ。大盛況!)、ということをわりと最近になって知って、インターナショナルな潮流を確信したというのがあります。
2000年代前半のロンドンにはアート文脈に寄った自主出版フェアがいくつかあったし、アナキスト・ブックフェアは1983年からずっと続けられてきたけれど、それらアート系・ファッション系・政治/社会運動系がひとつになって、特にDIYを強く押し出した「広い意味でパンク」なジン・フェアは、ちょっとなかった気がする。私が気がついていなかっただけかもしれないけど……。
人が集まって自分が作った本を机に並べて売る催しが大好きな人は読んでみてくださいね。
ZINE研究所@『Beth』vol.6
2007.09.08 Saturday | category:[ZINE] 参考文献
『Beth』(講談社)、本日発売です。今回の「ZINE研究所」はサマー・ピエールさんの『The Artist in the Office』について。
前回までのZINE研究所についてはこちらをご参照ください。
ZINE研究所@『Beth』これまでのまとめと最新号のお知らせ
ところで今号はひうらさとる先生の『女子高生チヨ (64)』に感動いたしました。64歳にして夜間高校に通いはじめたひうら先生のお母様を描くエッセイ漫画なのですけど、今回はお父様をフィーチャー。これがもうほんとに素敵なご夫婦で目眩がします。これで娘が20年第一線&ドラマ化の大人気漫画家なんて……。か、格差社会………。
辛酸なめ子先生のキュートな萌えイラストもお見逃しなく。
Beth comic × my favourite
最近の雑誌から
2007.09.01 Saturday | category:[ZINE] 参考文献
□『TOKION』10月号でばるぼらさんが「Paper Rare Groove」と題した連載をはじめています。レアな「紙モノ」の話をするとか。第一回は80年代末〜90年代初頭のネオアコ/インディーズ音楽系ファンジンをフィーチャー。『英国音楽』とか。これで当事者のかたがたが出てきてくれるといいですね。
□『東京人』10月号でかえるさんこと細馬宏通さんが『Petit Book Recipe〜リトルプレスの作り方』(yojohan・APOLLO KEIKAKU-inc. 毎日コミュニケーションズ)の書評。
□『映画秘宝』10月号の書評ページでは柳下毅一郎さんが松島出版とSPOTTED PRODUCTIONSを紹介。どちらもここのところすごく精力的な活動をみせている映画界の個人制作プロダクション(仮にそう呼んでおきます)です。日本ZINEカルチャーの夜明けは近いのだ、という見出しが心強い!
参照:
勝手パンフ“松島出版”が熱い! 映画ラザロパンフ@タコシェショップブログ
SPOTTED PRODUCTIONS
ついでに宣伝しておくと、柳下さんもなでろうさん(一部で有名『ノヴァ悲報』のかただよ)も読んでる『Kathy zine』#1、いま在庫があるのはたぶん当店のみです。
□『東京人』10月号でかえるさんこと細馬宏通さんが『Petit Book Recipe〜リトルプレスの作り方』(yojohan・APOLLO KEIKAKU-inc. 毎日コミュニケーションズ)の書評。
□『映画秘宝』10月号の書評ページでは柳下毅一郎さんが松島出版とSPOTTED PRODUCTIONSを紹介。どちらもここのところすごく精力的な活動をみせている映画界の個人制作プロダクション(仮にそう呼んでおきます)です。日本ZINEカルチャーの夜明けは近いのだ、という見出しが心強い!
参照:
勝手パンフ“松島出版”が熱い! 映画ラザロパンフ@タコシェショップブログ
SPOTTED PRODUCTIONS
ついでに宣伝しておくと、柳下さんもなでろうさん(一部で有名『ノヴァ悲報』のかただよ)も読んでる『Kathy zine』#1、いま在庫があるのはたぶん当店のみです。
ZINE研究所@『Beth』これまでのまとめと最新号のお知らせ
2007.07.29 Sunday | category:[ZINE] 参考文献
このブログでこのことを書くのははじめてですが、Lilmag店主は日本出版界のジャイアント・講談社から出ている "女の子のための漫画×カルチャー誌"『Beth』で、「ZINE研究所〜インターナショナル同人誌ファイル〜」という連載をしています。自分で言うのも何ですけど、「大出版社ほど隅っこのほうでアクシデント」の例でありましょう。ありがとう『Beth』編集部こんなマイノリティ企画を通してくれて。これ、読者から自作ジンが送られてきて、黙ってても情報が集まる人になることを夢見ていたのだけど、いまのところそれはないです(笑……ってられないか……)。日本にZINE文化が根付いた未来に伝説になれたらいいなあ! それが死後にならないことを祈ります。
ご参考までに、これまでの内容をまとめておきます。
■第1回:私設研究所、創立のごあいさつ
"同人誌" といえばマンガ、なご時世だけど、自主制作本の世界はもっと広くて深いんじゃ! と、マニフェスト的にごあいさつ。
■第2回:憧れガールズ・ジン『venus』の12年
"大学寮の一室で作るコピー誌" から部数2万5千越えに成長したgrrrl zine『venus』(現『venuszine』)を紹介。
■第3回:ジンとブログとマガジンと
西海岸サイバーパンクZINE『bOING bOING』が人気ブログBoing Boingになって、さらにそこから『Make:』、『Craft:』が出てきたよ! という話。
■第4回:和製英語「ミニコミ」を考える
最近リトルプレスとか言うよね、というわけで自主制作本名称問題を見直し。
そして最新号では、「韓国ZINEの夜明け!? 『the manual』」と題して、当店取扱い『The Hole of the Goblin』を出しているリュウ・ハンキル君と彼のレーベルthe manualの活動を紹介しています。
そういうわけで木原敏江先生(『摩利と新吾』の! 『アンジェリク』の!)が表紙の雑誌に韓国アングラ即興音楽シーンの話が載るという珍事態が……。
あと、少し前の話になりますが、ウェブサイトのインタビューコーナーにも出させていただきました。
あの人にインタビュー:第14回 野中モモさん(ライター)
偉大な作家さんたちと並んじゃって、アンタ誰? 的な。講談社の少女マンガ雑誌のサイトでばるぼらさんとか『素人の乱』とかの話をする女。いろいろと反省点は多いけれど、笑っていただければ幸いです。
私の回はともかくとして、このインタビューコーナー、いまどきの雑誌記事と較べると文字数たっぷりでとても面白いです。人気少女漫画家ってのは時代の先端を走る職業婦人なんだなあ……ということが確認されて、ため息が出ますよ。
恋愛中心主義じゃない、読んでいてストレスにならないマンガに、ちょっとしたコラムと特集が添えられて、いわば「ひとのいいテレビブロス(女子寄り)」という趣き。『Beth』、手にとってみてくださいね。
Beth comic × my favourite
追記:
編集部ブログでマツさんが取り上げている「ジャパニーズ・スシのつくりかた」は、『CROQ』vol.1に載っています。現在品切中ですが。
『ラストマガジン』
2007.07.14 Saturday | category:[ZINE] 参考文献
昨年末に刊行された、世界のインディペンデント・マガジンを集めたヴィジュアル本の日本版が出ました。PIE BOOKSから。
LINK:
MU(著者がやっている出版コンサル会社のサイト)
当店取り扱いアイテムよりはグロッシー(つやつやした、というか)な、最近の「大手出版社のものではない雑誌」が紹介されています。基本的にデザイン事務所勤務の人が経費で買う本だとは思いますが、20世紀前半のダダをはじめとする各種アナーキスト出版から70年代のパンク・ジンを経由して今日のインディー・マガジンまでざーっと歴史をさらったスティーヴン・ヘラーのエッセイなど、この分野に興味のある人は目を通すと発見・確認・再発見がある、かも。『ラストマガジン』
デヴィッド・レナード著
世界の最先端マガジン・アンソロジー
デジタル化の荒波に流されず、「最後の雑誌」が花開く。
あらゆる情報がデジタル化される中、活況を呈しているインディペンデント・マガジンのシーン。それらの中から、ファッション・写真・建築・デザインのジャンルの20カ国150誌以上の最先端の雑誌=“スタイルプレス”を、プレゼンテーション・コンテンツ・デザインなどテーマ別に紹介します。雑誌業界のキー・パーソンたちによるエッセイも掲載。雑誌好きからプロのデザイナーまで、必携のソースブックとなるでしょう。
PIEBOOKSの商品紹介ページ
LINK:
MU(著者がやっている出版コンサル会社のサイト)

『彷書月刊』2009年12月号
CINRA MAGAZINE vol.17
アイデア IDEA NO. 328
『ラストマガジン』